水草を育てよう!
Let`s bring up many water plants!


水草を育てる前に

熱帯魚店に並ぶ水草は「水上葉」と「水中葉」の2種類の状態で販売されています。前者「水上葉」とは陸上での生育に適した葉を言い、後者「水中葉」は水中での生育に適した葉を言います。水上葉の状態で販売されている水草は水中葉を展開していない状態であるため水中に植えると葉が一旦溶けてしまい、その後ないしは同時進行で水中葉を展開します。この一連の流れで環境によっては水上葉から水中葉への切り替えがうまくいかずそのまま枯れてしまうこともあり、初心者にとってはやや扱いづらいのが水上葉で販売されている水草と言えます。一方水中葉の状態で販売されている水草は最初から水中に適した葉を展開しているため比較的扱いやすいと言えます。
また水草には「陽性水草」と「陰性水草」があり、陽性水草は比較的照度(蛍光灯や太陽光などの光の強さ)を必要とする水草で、陰性水草はそこまで照度がなくても育つ水草を言います。多くの水草は陽性水草ですが、アヌビアスの仲間やモスの仲間は陰性水草に該当します。

比較的育てやすい水草
アマゾンソード、ハイグロフィラ類、ロタラ類、マツモなど。
アマゾンソード(写真左)、ハイグロフィラ類、ロタラ類、マツモなどは比較的育てやすい水草です。これらの水草は弱酸性の軟水とある程度の照度があれば問題なく育成できます。ただしハイグロフィラ類のように葉が柔らかい水草は魚に食害されやすいというデメリットがあります。水草を食害する恐れのあるキャリスタス、レモンテトラなど一部のカラシン類(とくにヘミグラムスの仲間は食害することが多い)や大型のエビ、アップルスネールなどのスネール類は入れない方が無難でしょう。

育成がやや難しい水草
オランダプラントや一部のホシクサなどは育成がやや難しく、環境が合わないと溶けてしまったり、葉が落ちてしまうことがあります。これらの水草は底床にpH6.0〜6.5とやや低めで安定させるようなソイル系を用いること、照度は強めにすること、二酸化炭素を添加することなどの条件下でうまく育成できることが多いです。またこれらの条件が整っていても水中の栄養素が不足するとうまく育たないケースがあります。例えば葉の白化が見られる場合は溶存鉄分の不足が原因として考えられます。このように”やや手間のかかる”水草は、先に書いたような”育てやすい”水草で十分に腕を慣らしてから挑戦すると良いでしょう。



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