プロショップから見た珍カラの現状
兵庫:アクアノートタチバナ様

プロショップから見た混じりの珍カラは一体どのような過程でショップに入荷するのか、
また混じりの価格はどう決めているのかなどその仕組みを紹介します。('05/アクアノートタチバナ様)

(文:兵庫・東加古川の観賞魚専門店「アクアノートタチバナ」様ご提供)

お断り;全国に公開することを踏まえ、文章はアクアノートタチバナ様の許可をいただいた上で、若干編集させていただきました。ご了承ください。
また、文章中に出てくる価格はあくまで参考であり、実際の価格と一致するとは限りません。エピソードもあくまで一例であるととらえてください。
掲載しました文章は、提供元「アクアノートタチバナ」様の許可を得て、公開・掲載しております。転載などは固く禁じます。



1.混じりは混じり元と同じ値段が基本!(文・アクアノートタチバナ)
(これは販売店側からのエピソードなのですが) 当店(=アクアノートタチバナ)ではグリーンネオンを関東の問屋から仕入れています。 現在150円で販売していますが県内にある問屋さんから仕入れると 230円(これは1匹だけ仕入れた場合)100匹で210円 200匹仕入れたとしてようやく150円で販売できる条件を出してくれます。 関東からですと10匹でも150円で仕入れることができるのです。 当然安く仕入れることの出来る(すべての魚が安いわけではなく問屋さんによって 得意不得意な分野がありナノストムスに関しては県内のほうが若干安かったり 種類も多かったりします)関東の問屋さんで仕入れているのですが 県内の問屋さんは見に行くことが出来るというメリットがあるのです。 そしてそこから混じりを抜くことも可能なのですが普段そこからグリーンネオンを 仕入れていないのに混じりだけを抜きにいくのは問屋さんからすれば気持ちのいいものでは ないでしょう。だから混じり+グリーンネオン何匹かを仕入れるのです。 (たとえば混じり2匹+グリーンネオン8匹で10匹のグリーンネオンとして伝票をあげてもらいます) 先に触れたようにここの問屋さんの価格でいえば230円で混じりを販売出来そうなのですが 問題はグリーンネオンです。見た目に関東から仕入れたモノとなんの変わりがない以上8匹の グリーンネオンは150円で売ることになり差額の640円(80円×8匹)を一緒に仕入れた混じりの2匹に 上乗せすることになるのです。つまり混じり(2匹×230円+差額640円)÷2=550円がこの混じりの魚の 1匹あたりの単価となるわけです。もちろんそれ相当に値する混じりが入っていた場合のみにこのような形で 混じり抜きするのであってよく混じるようなモノをそのような形で販売したりはしません。 ただグリーンネオンに混じっていたやつが、なんで倍以上の値段がついているのか? って疑問のひとつの答えです。もちろん、たまたま入ってきた珍カラをそのような形で販売しているショップも あるのが現実です。 あくまでも届いたモノの中に混じりが入っているのを元の魚と同じ金額で販売するのが基本です。 それに見に行ってところでそうそう良い珍カラに出会うことはないですし、簡単に見つからないから珍カラなんですよ。

2.問屋との上手な付き合いが混じりをもたらす。(文・アクアノートタチバナ)
実際には550円もの価値があるものが混じるのはごくまれです。 それに問屋さんの担当者によっては快く混じりだけを採らしてくれることもあります。 そこは問屋さんともうまく付き合っていかなければいけないので無理を言うときもあれば 他の魚(ここで言うグリーンネオン)も、もらうから混じり抜かせてとこちらが妥協する時もあるのです。 最近、実際に僕(=アクアノートタチバナのスタッフの方)がやったのはコペラナッテリィ1+よく混じる赤目黒点5+グリーンネオン4を 450円+250×5+150×4=2300として出ることもあります。



このページ作成に当たってはアクアノートタチバナのスタッフの皆様には全面的にご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
文:アクアノートタチバナ/編集:Chinkaradaisuki


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ご注意:掲載した文はあくまで一例です。また内容は2005年インタビュー当時の状況に基づきます。価格もあくまで参考のものです。関係者に迷惑のないよう、若干編集いたしました。
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