トリートメント水槽の作りかた

購入してきた魚が健康体かどうか確認するとき、飼育魚が調子を崩していたときなど本水槽に入れる前に使用するのがトリートメント水槽です。
その作り方について説明します。これは隔離水槽にも応用できます。

トリートメント水槽の環境については色々な考え方がありますが、

1.砂利はひかない。(たとえコリドラス用のトリートメント水槽でも。)
2.水周りはエアーレーションのみ、または投げ込み式フィルターのみなど簡易なシステムでかまわない。
3.エアーレーションは必要不可欠。
4.冬季には水温をサーモスタットで調整できるタイプのヒーターを使うといい。
5.飼育水は塩素を中和(カルキ抜き)した水を使い、余計な薬品、調整剤などはいれないほうがいい。

というようなものが一般的ですし、お勧めです。5.については、購入してきた魚が一見元気に見えても、薬品や調整剤によって病気の発症を抑制されている場合があり、トリートメント水槽でそれと同じ環境を作ってしまうと病気か否かが正確に判断できないためです。もちろんこのトリートメント水槽は一般魚にもそして珍魚にも利用できます。
小型魚の場合、トリートメント水槽は20〜30cmくらいの小型水槽で十分でしょう。また魚の状態によってはトリートメント水槽の水にエルバージュなど飼育水が黄色に染色される魚病薬を規定量の半分程度の濃度で投入することもあります。